私は17年間、家計簿をつけています。一人暮らしする前から、自分のお金の収支は小遣い帳につけていて、実家を出てからはそれがそのまま家計簿になりました。
今回は、私が17年家計簿をつけ続けて感じたことを書いてみます。
家計簿はどんな形でもいい。書くことが重要。
私は家計簿をごく普通の罫線ノートに書いています。特にこだわりはなくその時手元にあるノートに、使った日付、項目、金額を書くだけ。この方法で15年くらい、家計簿をつけていました。実際、日々お金を使うたびに記録するだけで自分が使っているお金の量がわかるので十分ともいえます。
これは義務感とか目的とかあったわけではなく、家計簿をつけていた母親の影響で盲目的につけていました(のちにわかるけど、これがもったいない)。
社会に出て働くようになってからは、家賃、光熱費なども支出するようになったのですが、当時は固定費などを記録する習慣がなく(小遣い帳システムの延長で家計簿をつけていたため)、なんとびっくり家計簿に入れていませんでした。
家計簿は書くだけじゃ意味ない。
しばらくそうやってノートに家計簿もどきをつけていたのですが、それはそれでよい面もありました。普通に使い過ぎを自覚したり、無自覚な習慣の変化などをお金の使い方から把握できたからです。
市販の家計簿やアプリを使わないのは、自分なりに項目を分けて管理したい気持ちが一応(笑)あったからです。そして、貯金をしたいという気持ちも一応ありました(本当に一応…)。
しかし、当時は家計簿をつけ使い過ぎを自覚しながらも、やりたいことがあればサクッとお金を使い、ものに対する妙なこだわりもあり、今思えば浪費体質でした…。
後からわかることなのですが、家計簿を惰性でつけずに改善すれば、文字通り家計改善になっていくのですよね…(アーーー本当にもったいない!)。
家計簿をつけ続けていくと、見えてくることがある。
そうこうするうちに新型コロナウイルスが蔓延し、急にお金に対し厳しい意識を持つようになったカワタ。これはいつまでもごまかしている場合ではない!と一念発起。今までつけていたノートの家計簿をエクセルにして、当時の家賃や光熱費、通信費も銀行の明細を遡ったりバラバラにメモしていたものを全部集計してみました。そうすると、自分が実際はトータルいくら使っていたのかが明らかに…。ショックなことに、思っていたより赤字の月もあって。月毎の収支、年毎の収支を見ていくと相当バラバラで、項目ごとの金額やメモを見ているとその時自分が何に興味があったのかがよくわかって、それに伴って財布の紐が緩んでいるのもよくわかる笑。当時もお金を使いすぎないよう気をつけていたつもりでしたが、本当につもりでした…泣。
きちんと家賃や通信費を記録して、食費やおやつ費(嗜好品にいくら使っているか把握するのはカワタ的には重要)、交通費や被服費、医療費を全部足すことが正しい家計管理において重要だったのです(当たり前!)。
正しく漏れなく記録しないと、無駄遣いしていてもそもそも気づかないし、仮に無駄遣いしていてもその感覚にならないのです(これも当たり前…)。
そしたら、自分が使ったお金が適正な支出だったのか、やっとちゃんと吟味するようになったのです。当然、貯金できるようになりました笑(ああ、ここまで長かった…)。
結論:家計簿楽しい!
どうせ家計簿をつけるなら、自分の支出を漏れなく把握して、その支出が適正だったかをじっくり眺めたほうがいいです。どうせつけるならね。私は特に苦もなく自分の支出を記録しているので、今では自分の支出の癖がわかってきて、今は毎月大体予算を立てて過ごしており、それを超えることも、余ることもあります。それで、以前よりもお金を大切に扱うようになりました、圧倒的に。
そして、お金の使い方がわかってくると、自分の価値観がわかってくるので楽しいんですよね。お金の使い方がわかると、自分が何を大切にしているのかも少しずつわかってくる。今はだいぶ無駄のない家計となりました。それ自体も楽しいことだし、何より、経済的な安心を感じられるのは幸せです。
家計簿をつけたことがない方は、まずはメモからでもいいので、1ヶ月試してみると面白いかもしれませんね。